飲食店で売上を倍増させるための無料ですぐできる5つの集客術

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始めたばかりの飲食店で、まだ固定客が少ない店舗さんや、競合店が増えて、売上が減っている飲食経営者であれば、集客をどのようにすれば良いのか、頭を悩ませるはずでしょう。

グルナビなどの情報サイトに掲載すれば一定の集客ができるものの、毎月数万円の費用がかかり、また競合が多いと露出が減っていくので、小規模企業にとっては費用対効果が高いとは言えません。

本日は企業でマーケティングを担当していた筆者(この記事は税理士ではなく、事務所でマーケティングを担当している私が執筆しております)が、誰でも無料できる飲食店の5つの集客術を解説しますので、最後まで読んで参考にしてください。

集客術①SNSキャンペーンを行い、特典を与えてお店の中で投稿してもらう

今時、大抵の人は以下のSNSは何かしらアカウントを持っているはずです。代表的なものは以下の4つになるでしょう。

◆メジャーなSNS

①Facebook
②Twitter
③Instaglam
④LINE

そして、自分のお店のターゲット客はどこにいるのか?と言えば、すでに来ているお客さんの周りにいるのです。その人たちに店舗を認知してもらえれば、宣伝として絶大な効果があります。特にFacebookは実名で行っている方が多く、さらにFacebookは「おじさんSNS」と揶揄されるSNSですが、逆にお金をもっているのも年齢層が高めの層ですから、飲食店の宣伝ツールとしてFacebookが一番です。

下記をご覧ください。40代と50代に利用者が多いのです。

引用先:2019年8月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ

ですから、TwitterやInstaglamも良いのですが、できれば実名で繋がっている率が高い「Facebook」を利用するのが一番です。

どんなSNSキャンペーンをするのか?一杯無料にして「お店の自撮り」をしてもらうキャンペーンをする!

では、SNSでどんなキャンペーンをするのかと言うと、当然お店の投稿をしてもらうのです。しかし、ただ投稿するだけでは効果が薄いので以下の3点を依頼します。

◆SNS投稿の3つのポイント

①店員さんと一緒に写ってもらう
②お店の場所と名前を記述して投稿してもらう
③感想を一言書いてもらう

まず①に関しては、料理やお店の雰囲気だけでは、どんな素晴らしい料理や内装でも、SNSでは関心を呼びにくいのです。しかし、投稿者の顔や店員の顔が映っており、なおかつ楽しそうな様子であれば、関心を持つでしょう。だから単に写真を投稿するだけでは効果がないのです。

②に関しては、せっかく「楽しそう!」なイメージを伝えても「どこの駅の」「どの店」かわからなければ、宣伝する意味がありません。Facebookには「場所」を入力する「チェックイン」機能を使えば、お店が出てくるので、難しいことではありません。

このFacebookのチェックインに表示されるためには、店舗のfacebookページを作っておく必要がありますが、作り方は非常にカンタンなので、まだ登録していない人はすぐ登録して欲しい。下記の記事で作り方まとまっているので、試してみてください。

Facebookページの作り方(PC・スマホとも可)

そして③の感想については、例えば

「海鮮お好み焼きが上手い!」
「店員さんの笑顔が素敵!」
「SNSで投稿すると1杯タダだった!」

と買いてもらうようにしよう。①~③のことをお願いするにはオペレーションの負荷がかかるので、あらかじめカードか何かで3つのポイントをまとめておき、投稿例を事前にまとめておくとスムーズでしょう。

さらに、お店のアカウントをフォローしてもらったり、店員のアカウントとつながったりすると、今後の宣伝がしやすくなりますが、あまりやり過ぎて、お客さんが引いてしまうので、まずは最低限の投稿だけ依頼するようにしましょう。

ちなみにこのやり方を試した、飲食店オーナーの感想を聞きましたが、お店を立ち上げたばかりで、お客さんが少ない時は、接客する時間がたくさんあったので、既存客を中心に徐々に集客をすることができましたが、1年後には、繁盛したため、このキャンペーンは辞めてしまったとこのこと。

このキャンペーンを行うなら「お客が少ない曜日」だけ行うことも良いと思います。まずは手が空いている時に積極的に接客してみましょう。ただお客さんによっては嫌がる方もいるので、そこはお客さんの顔色を見ながら見極めて行うようにしましょう。

集客術②周辺のライバル店に食事に行ったり、お互いに交流を深める

近くにある店をライバル店とみなすこともできますが、見方を変えれば同じ地域の同士とも言えるでしょう。筆者は青山一丁目で働いていた時期があり、多くの飲食店と交流を深めましたが、その地域は「ライバル店」というよりも、積極的に交流しあった結果、お客さんを、互いのお店に紹介し合うという地域になっておりました。

もちろんこれは青山一丁目界隈が特別であったため、こういったケースは稀だと思いますが、自分の店舗にお客さんが来ていない場合は、スタッフにお店をまかせて、近くの飲食店に行ってみましょう。そこでは変な駆け引きなど行わず「うちのお店暇なので遊びに来ました!」というのが一番です。

そしてお店の人と交流できれば、今度はお礼に遊びに来てくれるかもしれません。そしてそれだけでなく、自店舗に来たお客さんに積極的に周りの店も紹介してみましょう。そうすると、ライバル店も「お、なんかお客さん紹介してもらっていて悪いな!俺も紹介しよう!」という具合に良い循環が生れるからです。

またお客さんとの話題も共通の話題として「ライバル店」の話ができるので、お客さんへの話のネタにもなります。これを集客テクニック応用すると、なるべく自分の利用する「床屋・美容室」「生活用品の購入」「マッサージ・整体」などは全て店舗のエリアのサービスを利用するようにしましょう。

そしてその中で良いサービスや商品があれば、自分の店のお客さんに積極的に紹介してみましょう。紹介された側は「いつも紹介してもらっているから、私も紹介しよう」というように口コミが良い循環となって自分のお店に帰ってくるからです。

集客術③エリアにない独自のメニューを探して、メニューに追加する

2019年は「タピオカ」が非常に流行しました。こういう世間で大人気メニューを開発するのも集客の手ではありますが、それとは逆の発想で「その地域に存在しないメニューを探して開発すること」も有力な集客手段になるからです。

具体的に説明すると、もしあなたが熱海に住んでいたとしてましょう。熱海は観光地で海産物が名物ですが、実は「牛丼屋」がありません。そのため、Googleで検索しても下記のような検索結果で牛丼屋を見つけることができません。

◆「熱海 牛丼屋」でGoogle検索

「熱海で牛丼食べたいやつなんかいないよ!」と思われるかもしれません。たしかに観光地ですから、牛丼を食べたい人はいませんが、現地の人はどうでしょうか?あるいは宅配業者や引越し業者はどうでしょうか?手軽におなかいっぱい食べられる牛丼は観光地といえど一定のニーズがあるのです。

熱海で牛丼という例は、唐突かもしれませんが、あなたの街が「渋谷、千葉、横浜」といった大きな町ではない限り、必ず「そのエリアに存在しない一般的な食べ物」があるはずです。探し方は、先の例のように、ご自身の地域名と掛け合わせで検索して、検索結果があるかないかです。

もし、一般的な食べ物(かつ丼、チゲ鍋、冷麺など一定の知名度がある)で、その地域になければ、メニューに加えることで、Google検索によって、広告費ゼロ円で集客することができます。ただし、自社ホームページやグルナビなどの登録情報に「新メニュー」の情報を書かないとGoogleは認識しないので意味がないので、必ずWEBで公開しましょう。

大きな集客術ではないですが、小さく確実に効果がだせる集客術なのです。

集客術④美人・イケメンのアルバイトを雇う

この集客術は厳密に言えば無料というわけではありませんが、アルバイトが必要なお店はどちらにせよ募集をかけるので、あえて無料ということで紹介させていただきます。

人手不足の中、難しいかもしれませんが、美人やイケメンのスタッフを雇うと、一定の集客効果があります。これは私自身の経験ですが、可愛い子がいるスペインバルに、彼女と会話したがために、昔良く行っておりました。やはり集客効果はかなりあると言えるでしょう。

そういった子を集める方法は時給を相場より高くして、募集をかけるのです。アルバイトは当然、短い時間で稼ぎたいので、すぐに効果はでるはずです。ただ経営者としては、通常の持久より100~200円も高くするのは勇気がいるはずです。

しかし、集客コストと考えれば、例えば1000円が時給相場のエリアで1100円で、採用した場合、一日のプロモーションコストは400円(4時間勤務で想定)で、月に20日勤務でも8000円にしかなりません。もしとびぬけて美人・イケメンを採用できれば、間違いなくお客さんは増えて、回収可能なプロモーション費用となります。

良いスタッフが採用できれば、あとは長くいてもらうように、時給面や待遇面で優遇してあげましょう。

集客術⑤料理のレシピブログを書く

最後はブログによる集客を解説します。よくある飲食店の間違った集客のためのブログ運営ですが、下記のような記事を書いているブログです。

◆よくある間違ったブログ集客術

・今日一日の感想
・天気について
・ひな祭りについて
・自分の出来事について

これらのブログを一生懸命、毎日更新して店舗の集客を行っている方がいますが、実はなんの効果もありません。確かに既存客で、すでにお店のファンの人が楽しむコンテンツになっていますが、新規の顧客がそれをみても、なんとも思いませんし、そもそも「知らないお店のマスターの天気の話」を誰が知りたいでしょうか?そう、つまり検索されないのです。

ですから、ブログを書くなら、飲食のプロとして、店舗であつかうメニューについて「どのように作っているのか?」のレシピブログを細かく書くのが正解なのです。

例えば、店舗のメニューに「フレンチトースト」のメニューがあれば、それについて材料の揃え方から、焼き方のポイントまで、徹底的にレシピブログを書くのです。そうすると

「フレンチトースト 作り方 美味しい」

検索した時にGoogleの検索結果で上位にくるようになります。しかし、ここで疑問があるはずです「うちは飲食だからレシピを紹介したら、ノウハウがバレるし、お店にこないじゃないか?」となりますが、発想が逆です。公開したレシピが素晴らしいからこそ、そのお店のファンになるし、もし近くにあれば行きたくなるのが人情です。

業界は違いますが、WEBマーケティング会社のバズ部はその集客ノウハウをブログで完全公開しているからこそ、多くの問い合わせがくるのです。

参考記事:バズ部

そして、レシピの検索をしていると気づくと思いますが、ブログ記事でちゃんとレシピを紹介しているブログがあまりないのです。だからレシピ紹介ブログはSEO(Googleの検索順位のこと)が高くなりやすい傾向あるので、飲食店オーナーが集客としてはじめるには非常におススメです。

YouTubeという方法もありますが、動画編集には時間がかかり技術が必要なので、やはりブログが良いでしょう。

飲食の集客術のまとめ

本日はなるべく無料で、だれでもできる飲食店の集客術を紹介いたしました。どれも高度なテクニックなどは必要なく、手軽に始めらえるものばかりです。

飲食店での集客のコツは、いろいろ失敗してみて経験を積んでみることです。それにはまずはトライしてみなければ、ノウハウがなかなかたまりません。

またグルナビなどのポータルサイトに登録して、有料プランに入るのも悪くはありませんが、そればかりに頼るのではなく、いろんな施策を並行しておこなうことで、効果が得やすくなります。ただ、同時に多くの施策を行うと「どの集客施策があたったのか?」わからなくなる場合がよくあるので、一度に行う集客施策は3つ程度におさえておきましょう。

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